新着情報

2020年12月9日

当アカデミー教員が関わっている研究から3本がアクセプトされました。

http://www.shirakawa-ac.jp/record_research/2020/

【概要1】神戸大学医学部地域枠の5,6年生を対象にした質的研究です。14名にインタビューを実施し、地域医療教育プログラムのどの経験がどのように将来の地域医療実践のモチベーションに影響するのか、そのメカニズムを調査しました。地域医療の構想と実践の準備、学生間のコミュニティ構築と住民との調和、心理的効果の3要素が明らかになりました。

【概要2】頸部リンパ節腫脹を主訴に大学附属病院総合診療科を受診した患者において患者特性/身体所見/血液検査指標と臨床的介入の必要性との関連を探索した観察研究です。409症例を解析し、60歳以上、紹介状あり、リンパ節腫脹2㎝以上、LDH400U/L以上が統計学的に関連を認め、LDH400U/L以上の82%に何らかの臨床的介入が必要でした。

【概要3】 神戸大学医学部卒業生を対象にした自己記入式調査票を用いた研究で、学部時代の地域医療実習と卒後15年間の地域医療実践との関連を検証しました。195名が回答し、48名(24.6%)が学生時代に地域医療実習を経験していましたが、この経験と地域医療実践と統計学的に有意な関連があるとは言えませんでした。今後、地域医療実習の内容と質のレビューを通じて実習を標準化し、引き続き中長期的な影響を評価すべきである。