新着情報

2021年6月7日

当アカデミー教員の論文が緩和ケア領域のトップジャーナルである Palliative Medicineにアクセプトされました。

Miyashita J, Shimizu S, Fukuhara S, Yamamoto Y
Association between Religious Beliefs and Discussions Regarding Advance Care Planning: A Nationwide Survey. Palliat Med. 2021(in press)

(要約)
2016年に行われた日本の全国調査で、信仰心とアドバンスケアプランニング話し合い実践の関連について検証した。3167名の回答者の解析を行い、アウトカムを話し合い実践、主な要因として信仰心と所属する教団、信仰の強さを用い、ロジスティック回帰分析による多変量解析を行った。信仰心のある人は、ない人に比べて話し合い実践割合が有意に高く(調整後オッズ比1.45, 95%信頼区間 1.22-1.73)、特に仏教とキリスト教徒は話し合い実践との関連性が強かった。日本の信仰心のある人は、アドバンスケアプランニング話し合い実践を行う傾向にあることを国内外で始めて示し、有用なエビデンスが創出できたものと考えられる。